宇都宮名物は餃子だけじゃない!発祥みよしや「かぶと揚げ」の真価
宇都宮名物は餃子だけじゃない!発祥みよしや「かぶと揚げ」の真価に関する主要なデータを分かりやすく解説いたします。
他県からの来訪者が最も戸惑うのが、「かぶと揚げとは鶏のどの部分なのか」という疑問です。全国に点在する「半身揚げ」(北海道小樽市や新潟県の名物など)の多くは、鶏を縦真っ二つに割り、モモ肉からムネ肉までを含めた「縦半身」を使用します。しかし、宇都宮のかぶと揚げは構造が根本から異なります。
宇都宮かぶと揚げ 部位の正体は、生後40日前後の「雛鳥の上半身」です。胴体を上下に切り分けた上側全体を使用しており、具体的には以下の部位が一塊になっています。
- 手羽先・手羽元:ゼラチン質と脂が豊富で、最も皮がパリパリに揚がっている部分。
- ムネ肉・ササミ:しっとりとした肉密度を誇り、特製塩胡椒の塩梅が最もダイレクトに伝わる主肉部。
- あばら骨・小骨・軟骨:二度揚げによってスナックのように香ばしく、バリバリと噛み砕いて食べられる部位。
- 首(せせり周辺):引き締まった弾力と濃厚な肉汁が凝縮された希少部位。
胸骨を中心に左右へ開いたその威風堂々たるシルエットが、戦国武将の「兜(かぶと)」に酷似していたことからこの名が付けられました。モモ肉のような強い脂っこさがなく、ムネ肉の上品な淡白さと手羽のジューシーさが共存しているため、見た目の巨大さに反して一人で1個を平らげても胃もたれしにくいという構造的利点を持っています。
続いて重要なのが、かぶと揚げ 食べ方の作法です。運ばれてきた瞬間、あまりの熱さに躊躇するかもしれませんが、箸で上品に解体しようとしてはこの料理の真価を逃します。
基本は「両手で掴み、豪快にかぶりつく」ことです。まず両サイドの手羽先を折り曲げるようにして外し、皮のクリスピー感と脂の旨味を堪能します。次に、中央の胸骨に沿って親指を入れ、肉を二つに割きます。湯気が立ち上る純白のムネ肉を口いっぱいに頬張り、肉汁を吸い込んだら、骨のキワに残る肉と軟骨をこそぎ落とすように噛み締めます。最後にあばら骨の香ばしい部分をポリポリと噛み砕き、冷えたビールやハイボールで流し込むのが、地元呑兵衛が実践する黄金のルーティンです。