犬のヘルニア初期症状と手術費用|歩けない愛犬を救う最新治療と予防策
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動物医療現場では、神経学的検査に基づいて症状を5段階で評価する椎間板ヘルニア犬グレード分類が治療方針の決定において標準的に用いられています。
グレード1は自発的な歩行が可能で、痛みのみが主症状である段階です。グレード2になると後肢のふらつきやナックリング(足の甲を丸めて歩く現象)が現れ、グレード3では後肢が完全に麻痺して自力での起立・歩行が不可能になります。さらにグレード4では自力排尿が困難になる排尿障害を伴い、最も深刻なグレード5では神経の最も深い感覚である「深部痛覚(指先を器具で強く挟まれた際の痛み刺激)」すら感知できなくなります。
特に注視すべきは、グレード4からグレード5への悪化スピードです。発症からわずか十数時間でグレード5へ急転直下する症例も珍しくありません。深部痛覚が消失した状態が48時間を経過すると、外科的除圧手術を行っても神経の回復率は劇的に低下し、生涯にわたる犬のヘルニア後遺症と麻痺、さらには進行性脊髄軟化症と呼ばれる致死率極めて高い合併症を引き起こす危険性すら生じます。日頃からの細やかな歩容チェックが、愛犬の命を左右する防波堤となります。