レンジにアルミホイルは厳禁?火花が走る理由と唯一使える裏技

レンジにアルミホイルは厳禁?火花が走る理由と唯一使える裏技についての疑問解決ガイドをお届けします。

電子レンジの庫内では、マグネトロンと呼ばれる真空管から毎秒約24億5000万回も振動する電波(マイクロ波)が照射されている。この波が食品中の水分子を激しく振動させ、摩擦熱を生み出す仕組みだ。しかし、ここに金属が入り込むと話は一変する。

金属は電波を吸収せず、激しく反射する特性を持つ。マイクロ波電磁界物理学の観点から見ると、アルミ箔の表面にマイクロ波が照射された瞬間、自由電子が一斉に誘導されて高密度の高周波電流が駆け巡る。平らな板状であれば電流は分散するが、くしゃくしゃに丸めたシワや尖った端部が存在すると、そこに電荷が猛烈な勢いで集中する。

局所的な電圧が空気の絶縁耐力を超えた瞬間、電極間で雷が落ちるのと同じ原理で絶縁破壊が発生する。これが「アーク放電」、すなわちあの不気味な火花の正体だ。三菱アルミニウムをはじめとする金属加工の知見においても、薄膜アルミ素材の角や折り目がいかに電界集中を起こしやすいかは広く知られている。シワの寄ったホイルは、いわば庫内に避雷針を無数に立てているようなものだ。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest