北天佑の妻の現在とは?部屋を支えたおかみさんの壮絶半生と娘の縁
北天佑の妻の現在とは?部屋を支えたおかみさんの壮絶半生と娘の縁とはどんな影響があるのか? 背景や要点を整理してお届けします。
順風満帆に見えた二十山部屋の歩みに突如として暗雲が立ち込めたのは、2006年の初頭でした。師匠である北天佑(二十山親方)の体に異変が見つかります。
精密検査の結果、判明したのは進行性の腎臓がんでした。病状は極めて深刻で、すでに多発性脳腫瘍(悪性黒色腫の転移)を併発している状態でした。現役時代に強靭な肉体を誇った名大関であっても病魔の進行は早く、意識の混濁や麻痺症状と闘う壮絶な入院生活が始まりました。
この過酷な闘病生活において、病床に寝泊まりしながら24時間体制で看護を続けたのが妻の栄美さんでした。医師からの厳しい告知を受け止めながらも、弟子たちや幼い娘たちの前では決して取り乱さず、夫の回復を一心に祈り続けました。当時の関係者の証言によると、栄美さんは少しでも夫の痛みが和らぐよう、手を握り励ましの言葉をかけ続けていたといいます。
しかし祈りは届かず、2006年6月23日、北天佑は45歳という若さで帰らぬ人となりました。師匠を失った二十山部屋は規定により存続が難しくなり、所属していた弟子たちは出羽海一門の三保ヶ関部屋や出羽海部屋へと移籍。部屋の解散という苦渋の決断を下さざるを得ませんでした。
一家の柱を突如として失い、部屋の後片付けや弟子たちの受け入れ先の手配など、心身ともに限界を超える事後処理をやり遂げた栄美さん。葬儀の場で見せた気品ある毅然とした姿は、多くの相撲関係者に深い感銘を与えました。