童謡「ロンドン橋落ちた」歌詞の真相!人柱説の闇と本当の歴史を徹底解明

童謡「ロンドン橋落ちた」歌詞の真相!人柱説の闇と本当の歴史を徹底解明の詳細解説をお届けします。専門的な知識が詰まっています。

リフレインとして繰り返される「My fair lady(マイ・フェア・レディ)」という呼びかけは、一体誰に向けられたものなのでしょうか。映画やミュージカルのタイトルとしても名高いこの言葉ですが、ロンドン橋落ちた マイフェアレディ 正体をめぐっては、英国史に実在した複数の女性が有力候補として挙げられています。

歴史研究者たちの間で最も支持を集めているのが、13世紀のイングランド王ヘンリー3世の王妃エレノア・オブ・プロヴァンス(Eleanor of Provence)です。彼女は1269年から約12年間にわたり、ロンドン橋から得られる莫大な通行税や関税の徴収権を夫から与えられていました。しかし、エレノアはその収益を橋の維持修繕に一切充てず、自身の贅沢な宮廷生活や私腹を肥やすために着服。結果として橋の傷みは放置され、1281年の冬には厳しい寒波と流氷によって5つのアーチが完全に崩落する大事故を招きました。市民は激怒し、川を通る王妃の船に石や腐った野菜を投げつけた記録が残っています。「落ちていく橋」と「美しき我が貴婦人」という並列は、無責任な王妃への猛烈な民衆風刺であったという見立ては極めて論理的です。

一方で、12世紀初頭にロンドン周辺の道路や橋の整備に私財を投じたヘンリー1世の王妃マティルダ・オブ・スコットランドを称える歌とする説や、テムズ川沿いに所領を持っていた名家リー家(Leigh family)の令嬢を指すとする説も存在します。単なるコーラスの囃子言葉という見解もありますが、時の権力者を辛辣に皮肉る当時のマザーグースの性質を鑑みれば、悪名高きエレノア王妃を揶揄した歌と捉えるのが最も自然な帰結といえます。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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