授乳中のしこりが取れないのはなぜ?乳腺炎を防ぐ即効対処法【助産師が解説】
授乳中のしこりが取れないのはなぜ?乳腺炎を防ぐ即効対処法【助産師が解説】について知っておくべき 理由を分かりやすく解説いたします。
授乳トラブルに関しては、根拠の薄い情報や過去の慣習がインターネット上で根強く語り継がれています。不要な不安や過度な我慢を避けるため、代表的な誤解を是正しておきます。
最も典型的な誤解が、「ケーキや揚げ物を食べたから母乳がドロドロになって詰まった」という過度な食事制限信仰です。近年の母乳育児に関する国際的なガイドライン(WHOや国際母乳育児推進機関等)においても、特定の脂質や糖分が直接的に母乳を詰まらせるという明確な科学的根拠は示されていません。母乳の粘度は食事内容で劇的に変化するわけではなく、詰まりの主因は授乳間隔の開き、浅い吸着(ラッチオン不全)、乳腺の物理的圧迫、母体の疲労やストレスです。極端な粗食に縛られて母親が栄養失調やストレスを抱え込むことこそが、免疫低下を招き乳腺炎のリスクを高めます。
また、「しこりがある側の母乳は質が悪くなっているから赤ちゃんに飲ませてはいけない」という情報も誤りです。炎症初期の母乳であっても赤ちゃんにとって有害な成分が含まれるわけではなく、むしろ最大の排乳ポンプである赤ちゃんに積極的に吸ってもらうことが最善の治療法となります。