曹洞宗の盆棚飾り方完全解説|位牌配置や水の子の作法と初盆の極意
話題沸騰中の 曹洞宗の盆棚飾り方完全解説|位牌配置や水の子の作法と初盆の極意について、主要な情報をご紹介しています。
盆棚を組み立てる際、最も相談が多い項目が各種お供え物と仏具の配置順です。伝統的な棚飾りは三段構造が基本とされており、上段から下段へと向かうにつれて「聖なる空間」から「現世の振る舞い空間」へとグラデーションを描くように配置します。
まず棚全体には、清浄な結界を作るために精霊棚のまこも敷き方に従って「まこも(真菰)のゴザ」を敷きます。まこもは青い茎側を手前にし、縁の編み込みが均等になるよう整えます。棚の四隅に青竹を立て、上部に注連縄を張り巡らせてほおずきや旬の野菜を吊るすのが古式ゆかしい様式です。
最上段における曹洞宗の盆棚での位牌の配置は、中央に先祖代々の位牌を祀り、右側に古い先祖、左側に新しい仏様の位牌を並べるのが基本の序列です。ただし、初盆を迎える故人がいる場合は、その新仏の位牌を中央あるいは最も見えやすい上座に据えます。
下段に欠かせないのが、曹洞宗のお供え物における蓮の葉と水の子の作り方です。生の蓮の葉(手に入らない場合は里芋の葉や半紙)の表を上に向け、その上に賽の目(約5ミリ角)に細かく刻んだキュウリとナス、洗った生の白米を等分に混ぜ合わせたものを山盛りに盛り付けます。これが「水の子(みずのこ)」です。喉が針のように細く飲食が通らない餓鬼でも口にできるよう極小に刻むと伝えられています。
さらにその脇へ小皿に澄んだ水を張り、数本束ねたみそはぎ(禊萩)を添えます。読経や合掌の際、ミソハギの束に水を含ませて水の子の上へ数滴振りかける「閼伽水(あかすい)」の作法を行います。ミソハギには悪霊を払い、供物を清める霊力が宿ると信じられているためです。
そして多くの人が迷うのが、キュウリとナスに麻幹(おがら)や爪楊枝を刺して作る盆棚の精霊馬の向きです。曹洞宗においても、次のような明確なルールが存在します。
- 8月13日(迎え盆):足の速いキュウリの馬に乗って一刻も早く家に帰ってきてもらうため、馬と牛の頭を「内向き(仏壇・位牌の方向)」に向けます。
- 8月16日(送り盆):名残を惜しみながらナスの牛に荷物を乗せてゆっくり帰ってもらうため、頭を「外向き(部屋の出口・玄関の方向)」へ反転させます。