承知しました・かしこまりましたの正解!上司・取引先の使い分け2026

承知しました・かしこまりましたの正解!上司・取引先の使い分け2026に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。

新入社員研修やビジネス書で判を押したように教えられる「了解しました=失礼」という言説には、社会言語学的な経緯と語義のズレがある。「了解」という言葉は本来、「物事の趣旨や事情を飲み込んで納得すること」を指す純粋な漢語表現であり、江戸時代や戦前の記録を見てもそれ自体に失礼なニュアンスは含まれていなかった。

風向きが変わったのは2000年代後半以降だ。軍隊用語や警察無線における「了解(Roger)」の語感が一般化し、さらに大手ビジネススクールやマナー講師が「了解は上位者が下位者に許可を与えるニュアンスを含む」と喧伝したことで、「目上に使ってはいけない言葉」という規範意識がビジネス界に定着した。文化庁が2007年に公表した『敬語の指針』には「了解が失礼」と明記されているわけではないが、「受け手が不快感を覚える可能性がある言葉は回避する」というビジネス実務上の自己防衛策として、「了解」の排斥が進んだ背景がある。

一方、より重大な事故を招きやすいのが「了承しました」との混同だ。「了承」の「承」は受け入れること、「 peoples 」を意味するのではなく、「それで良いと認める・聞き届ける」という許可の宣言である。部下が上司に向かって「その企画で了承しました」と発言することは、「私がその内容を許可してやる」という意味合いになり、明白な上下関係の逆転を生んでしまう。社内社外を問わず、目上に対して「了承」という単語を使うことは厳禁だ。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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