本当に効くのはどっち?コンセントリック収縮で筋肥大を最大化する正しい鍛え方
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フィットネス系SNSや掲示板などで根強く囁かれているのが、「激しい筋肉痛(DOMS)が来ないトレーニングは筋肥大のシグナルが入っていない失敗トレーニングだ」という言説です。この誤った前提のせいで、過度な筋肉痛をもたらすエキセントリック過多のメニューに偏り、オーバートレーニングに陥る愛好家が後を絶ちません。
運動生理学における筋肉痛が生じるメカニズムは、筋肉そのものが断裂して痛んでいるのではなく、筋膜や細胞外マトリックスに微細なストレスが加わり、その修復過程で集まるマクロファージや炎症誘発物質(ブラジキニン、プロスタグランジンなど)が痛覚神経を刺激することによって引き起こされます。
コンセントリック収縮のみで構成された運動では、筋線維が物理的に強制伸張されないため、微小断裂や炎症反応がほとんど起こりません。結果として、トレーニング翌日に筋肉痛がほとんど発生しないという現象が起きます。
しかし、近年の査読論文では「筋損傷の度合いと、長期的な筋タンパク質合成率(筋肥大)の大きさは必ずしも比例しない」という見解が定説化しています。筋肉を傷めつけること自体が成長の目的ではなく、筋線維に十分なメカニカルテンションを与え、細胞内のシグナル伝達経路(mTORC1など)を活性化させることが筋肥大の本質だからです。
コンセントリック収縮は、組織の物理的破壊を最小限に抑えつつ、筋肉に確実な代謝ストレスと筋緊張を供給できます。「筋肉痛がない=成長していない」という認識は完全な誤謬であり、筋肉痛が残らないからこそ、回復サイクルを早めて週間あたりのトレーニング頻度を増やせるという大きな恩恵が存在します。