『キングダム』羌瘣実写はなぜ清野菜名?圧巻の殺陣と再現度の真相

『キングダム』羌瘣実写はなぜ清野菜名?圧巻の殺陣と再現度の真相についての最新情報をお届けします。

原作読者が実写化に際して最も固唾を呑んで見守ったのが、羌瘣がトランス状態に入る際の合言葉「トーンタンタン」のリズムに乗せた「巫舞」の描写でした。二次元の漫画だからこそ成立するあの浮遊感と神速の剣撃を、三次元の実写映像でどう落とし込むのかは、アクション演出における最大の難関でした。

映画『遥かなる大地へ』の劇中、蛇甘(だかん)平原で魏軍の歩兵集団に孤身で斬り込む羌瘣のファーストアクションにおいて、清野菜名さんは緑装束の裾を翻しながら回転し、目にも留まらぬ速さで急所を切り裂く華麗な剣舞を完璧に披露しました。アクション監督の下村勇二氏は、従来の時代劇のような重厚なチャンバラではなく、中国武術の流れるような円運動と現代的なトリッキング、そして緻密なワイヤーワークを融合させたオリジナルの殺陣を構築。清野さんは撮影前の数か月間にわたり、特注の緑水剣を手に徹底的な反復練習を重ね、呼吸と連動した刀の軌道を身体に叩き込みました。

映像をコマ送りで精査しても、顔がはっきりと映るフルサイズのアクションカットの大部分をスタントダブルを使わずに本人が直接演じていることが確認できます。足元を低く沈める沈墜勁(ちんついけい)の姿勢から、一瞬で宙へ跳躍して敵の首筋を刈り取る一連のシークエンスは、CGによる誤魔化しではない「生身の躍動感」に満ちており、スクリーンの観客に凄まじい説得力を叩きつけました。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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