お焼香の回数は何回が正解?宗派別の作法と押しいただく意味を徹底解説
お焼香の回数は何回が正解?宗派別の作法と押しいただく意味を徹底解説の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
葬祭ディレクターや式場スタッフへの聞き取り調査において、多くの現場担当者が口を揃えるのは「焼香台に向かう動線や形式の違いによって、参列者の緊張が何倍にも跳ね上がる」という点です。会場の規模や寺院の構造に応じて、焼香には主に3つのスタイルが存在します。
1. 立礼焼香の手順(椅子席のセレモニーホール主流)
現代の都市型葬儀で最も一般的なのが、焼香台の前まで歩み出て立ったまま行う「立礼焼香(りつれいしょうこう)」です。
順番が来たら席を立ち、まず遺族・親族へ一礼します。次に焼香台の2歩手前で立ち止まり、遺影に向かって深く一礼(45度)。焼香台へ進み出て、宗派に沿った回数の焼香を行います。終わったら合掌・礼拝(深々とお辞儀)をし、2歩下がって再び遺影に一礼、最後に遺族へ一礼して自席へ戻ります。手順そのものはシンプルですが、動作の区切りごとにしっかりと姿勢を正すことが品格を保つポイントです。
2. 座礼焼香の手順(畳敷きの寺院や和室斎場)
寺院本堂や伝統的な斎場で行われるのが、正座の状態で焼香を行う「座礼焼香(ざれいしょうこう)」です。立ち上がって歩くのではなく、立ち座りの移動を膝行・膝退(しっこう・しったい)と呼ばれる膝立ちの歩法で行うのが正式です。ただし足腰に不安がある参列者は無理をせず、周囲の動きに配慮しながら中腰で静かに移動して問題ありません。
3. 回し焼香の作法(自宅葬や省スペースの家族葬)
参列者が移動するのではなく、香炉と抹香が乗ったお盆が座席へと順次手渡されてくる形式が「回し焼香(まわししょうこう)」です。隣の参列者から両手でお盆を受け取ったら、軽く会釈をして自分の正面に置きます。遺影に向かって一礼・合掌したあと焼香を行い、再び合掌。終わったらお盆を両手で持ち、次の参列者へ「お先に失礼いたしました」と軽く会釈をして手渡します。自分のところで流れを滞らせないよう、手際よく丁寧に行う配慮が求められます。