下條正巳の経歴と現在|竹島問題の第一人者が示す歴史的主張の核心
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下條正巳(しもじょう・まさみ)氏は1943年(昭和18年)、長野県松本市に生まれました。國學院大學文学部史学科を卒業後、同大学大学院文学研究科修士課程を修了。同氏の研究者人生における最大の転機となったのは、1970年代から1980年代にかけての韓国留学経験でした。
当時の日本人東洋史研究者としては極めて珍しく、忠南大学校や嶺南大学校、さらには韓国屈指の学術機関であるソウル大学校の奎章閣(キュジャンガク:李氏朝鮮時代の王室図書館)などで朝鮮古典籍の調査に従事。通算で10年以上に及ぶ現地での研究生活を通じて、韓国の学者と机を並べ、古朝鮮語で書かれた漢文史料を精読する卓越した史料批判の眼を養いました。
帰国後は拓殖大学留学生別科助教授、国際学部教授を経て、同大学の海外事情研究所等で日韓関係史および東アジア地域研究を牽引。退官後は拓殖大学名誉教授の称号を授与され、学術機関のみならず内閣官房「領土・主権をめぐる内外発信に関する総合的な戦略懇談会」の委員などを歴任してきました。下條氏の最大の特徴は、自らの主張の拠り所を「日本の古文書」だけに置くのではなく、「相手国である韓国側の正史・官選地理誌の記述そのもの」に求めている点にあります。