平成31年500円玉の価値は?プレミア化の真相と買取相場の現実
平成31年500円玉の価値は?プレミア化の真相と買取相場の現実とはどのようなものなのか? 主要なファクトを整理してお届けします。
硬貨のコレクターズ価値を決定づける唯一最大の法則は、市場における「需給バランス」と「絶対的な現存数」です。造幣局の公式公表資料によると、平成31年500円玉発行枚数は正確に1億2,616万4,000枚を記録しています。
1億2,000万枚を超える通貨量は、日本国民一人あたりにほぼ1枚行き渡る計算であり、希少価値が生じる余地は構造的に存在しません。では一体なぜ、「平成31年の硬貨はプレミア化する」という言説がこれほど強固に信じ込まれているのでしょうか。その鍵は、硬貨の種類ごとの製造方針に隠されています。
平成31年硬貨プレミア化の理由の核心は、1円硬貨・5円硬貨・50円硬貨の製造枚数にあります。電子マネーやQR決済の爆発的な普及に伴い、小額硬貨の需要は当時急速に冷え込んでいました。その結果、平成31年銘の1円玉はわずか56万6,000枚しか製造されず、一般流通には一切回されず造幣局の貨幣セット用のみに封入されました。
この平成31年1円玉希少価値がメディアで「平成最後の1円玉に数千円のプレミア!」と大きく報じられた際、読者や視聴者の間で「平成31年の硬貨はすべて価値が高い」と主語がすり替わってしまったのです。日常的な決済需要が高かった500円玉と100円玉(約3億枚)はフル稼働で大量増刷されていたという事実が、一般には見落とされていました。