黒革の手帖の結末と歴代キャスト比較!悪女・原口元子の壮絶な末路

今注目を集めている 黒革の手帖の結末と歴代キャスト比較!悪女・原口元子の壮絶な末路について、詳しいまとめをご紹介しています。

『黒革の手帖』を巡る最大の議論といえば、ヒロイン・原口元子が迎える「破滅の結末」の描かれ方です。松本清張が執筆した原作小説(1980年刊行)と、平成・令和を彩った民放ドラマ版では、ラストのトーンに決定的な乖離が存在します。

原作小説における黒革の手帖の結末は、あまりにも冷酷かつ生理的な絶望に満ちています。銀座最大のクラブ「ルダン」を買い取るため、元子は政財界の黒幕である長谷川庄司や大手予備校理事長の橋田常雄らを相手に危険な取引を重ねますが、長谷川と弁護士・津田らの綿密な報復トラップに嵌められます。契約金は奪われ、カルネの経営権も失取。さらに、唯一心を許しかけた衆議院議員秘書・安島富夫の子を身ごもっていた元子は、安島からも事実上見捨てられ、逃げ込んだホテルの一室で激しい不正出血に見舞われながら流産します。警察の捜査線が狭まる中、血に染まりながら誰の助けも得られず孤立無援で崩れ落ちるという、救いのない完全な暗転で幕を閉じます。

一方で、テレビ朝日系で放送された連続ドラマ版は、視聴者にカタルシスと余韻を与える構成へと昇華されました。黒革の手帖のネタバレ最終回を振り返ると、2004年の米倉涼子版では、すべての富と地位を剥奪されながらも、成田空港から海外逃亡を図るかと思いきや、銀座の中央通りへと戻り、警察の包囲網を前に艶やかな着物姿で不敵に微笑む姿が描かれました。権力に屈しない「孤高の悪女」の矜持を見せつけたこの幕切れは、当時の視聴者に強烈な爽快感を与えました。

さらに2017年の武井咲版では、一度は銀座の路上で白日のもとに逮捕されるものの、2021年に放送されたドラマスペシャル『黒革の手帖~拐帯行~』にてその後の続編が描かれました。服役を終えて刑務所を出所した元子が、舞台を古都・金沢の高級クラブへと移し、再び男たちを手玉に取りながら銀座への帰還を果たすという、ピカレスク・サスペンスとしての再起ストーリーへと進化を遂げたのです。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest