Doberman Infinity「ずっと」はなぜ泣ける?名曲の真実解明

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世間一般において、本作は「DOBERMAN INFINITYが放った感動のバラード曲」とシンプルに括られがちですが、ここには音楽的な盲点と誤解が存在します。一部のライト層からは「LDHの王道バラードの焼き直しではないか」「ヒップホップグループが日和って大衆受けを狙ったのではないか」という穿った見方をされることがありますが、これは明確な誤認です。

本作の真の革新性は、「USヒップホップ/R&Bの最先端の音像処理」と「昭和歌謡・J-POPの哀愁のメロディ」のハイブリッド構造にあります。プロデュースを手掛けた☆Taku Takahashiは、重厚な808ベースの質感やトラップ以降の繊細なハットワークをトラックの奥底に忍ばせつつ、上モノのアコースティックサウンドと見事に融和させています。決して懐古主義的なバラードではなく、サウンドプロダクションの極めて高い実験精神の上に成り立っているのです。

さらに、5人編成という特殊な構成を活かし、バースごとに語り手(視点)が微妙に変化しながらも、サビでひとつの普遍的な愛のメッセージへと収斂していく構成は、従来のシンガー単体のバラードでは決して表現できない立体的なストーリーテリングを可能にしています。

清水 千尋

清水 千尋

フード&トラベルライター

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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