ショパン『別れの曲』名づけの真相と難易度・最新名盤を徹底解剖
ショパン『別れの曲』名づけの真相と難易度・最新名盤を徹底解剖の主要なニュースをコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。
ピアノ学習者にとって憧れの的であるエチュード作品10第3番ですが、その実際の別れの曲ピアノ難易度は決して低くありません。国内外のピアノグレード指標において、本作は上級(全音ピアノピース:F難度/ヘンレ難易度:レベル6〜7)に位置づけられており、単に指を動かす以上の高度な表現力と打鍵コントロールが要求されます。
演奏において最大の壁となるポイントと、具体的な別れの曲弾き方のコツを整理します。
第1の難所は、冒頭から続く「右手単独でのポリフォニー(多声部)処理」です。右手は4番・5番の指で甘美な主旋律をレガートで歌い上げながら、1番・2番・3番の指で微弱な16分音符の伴奏音型を刻み続けなければなりません。外声(メロディ)を際立たせ、内声をささやくように抑える「打鍵スピードと指の独立性」が不可欠となります。
第2の難所は、中間部(第30小節以降)に突如現れる減7の和音による半音階的重音(6度・3度)の跳躍パッセージです。静謐な情緒から一転、嵐のような激情(con bravura)が吹き荒れるこのセクションでは、手首や腕の無駄な力みを徹底的に排除しなければ、連続する跳躍でミスタッチを連発するか、腕を痛める危険性があります。
練習のアプローチとしては、まず内声の伴奏音型だけを取り出して最弱音(pp)で安定して弾けるように訓練し、その後に旋律線を重音のトップノートだけで浮き立たせる「分離練習」が最も効果的です。中間部はテンポを落とし、手首の柔軟なローテーションを意識しながら各ポジションの脱力を身体に覚え込ませる作業が確実な近道となります。