8分の6拍子はなぜ2拍子?3拍子との違いや演奏・指揮のコツを徹底解剖
8分の6拍子はなぜ2拍子?3拍子との違いや演奏・指揮のコツを徹底解剖に関する疑問や疑問点を初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。
多くの初学者が陥る最初の罠は、分母と分子の機械的な読み取りです。音楽理論の基礎において、拍子記号は「分母=1拍の基準となる音符の種類」「分子=1小節に含まれるその音符の数」を表します。したがって「8分の6拍子」は額面通り受け取れば「1小節に8分音符が6個ある拍子」となります。 しかし、ここからが決定的な分岐点です。音楽理論では、拍子は大きく分けて2つのグループに分類されます。1拍が2等分される「単純拍子(2/4拍子、3/4拍子、4/4拍子など)」と、1拍が3等分される「複合拍子(6/8拍子、9/8拍子、12/8拍子など)」です。この複合拍子と単純拍子の違いを理解することが、すべての謎を解く鍵となります。 人間の脳と身体は、テンポが中庸から高速になるにつれて、細かな8分音符を1つずつ「1、2、3、4、5、6」と独立した拍として認識できなくなります。そこで音楽の歴史上、3つの8分音符をひとまとめにした「付点4分音符」を1つの大きな拍の単位として認知するシステムが定着しました。 つまり、8分の6拍子とは「付点4分音符が1小節に2つ入った拍子」、すなわち複合2拍子なのです。これが、現場の音楽家が「8分の6拍子は2拍子として振れ、弾け」と口を酸っぱくして指導する理論的根拠です。