元祖ぱんちょう豚丼の真実!松竹梅逆転の理由と行列・評判を徹底追究
元祖ぱんちょう豚丼の真実!松竹梅逆転の理由と行列・評判を徹底追究を徹底追究! 知っておきたい トピックの裏側を分かりやすく展開します。
日本の伝統的な飲食文化において、等級を表す「松・竹・梅」は、松が最上位、梅が最も手頃な並ランクを示すのが不文律とされています。ところが、元祖豚丼のぱんちょうのメニューを開くと、その序列は見事に逆転しており、最も手頃なのが「松」、その上が「竹」、そして高級なのが「梅」という並びになっています。
この不思議な現象の背景には、昭和初期の創業当時にまで遡る人間味あふれる逸話が存在します。創業者の阿部秀司(あべ・しゅうじ)氏を陰日向で支え続けた妻の名は「ウメ」さんでした。豚丼のサイズ分けを決める際、秀司氏は「苦労を共にしてきた愛妻の名前を、最も安い並盛りの等級に冠するわけにはいかない」と決断。妻への深い感謝と敬意を込め、「梅」を一番格上の位置に据えたのです。
なお、提供される豚肉の質や調理工程そのものは、どの等級を注文しても一切変わりません。違いは純粋に「豚肉の枚数とボリューム」にあります。さらに後年、食欲旺盛な客からの「梅よりもさらに肉を食べたい」という熱いリクエストに応える形で、梅の上に最高峰となる「華(はな)」が新設されました。夫婦の情愛と客へのもてなしの心が結晶化したこの等級システムは、90年以上の歴史を経た現在も大切に受け継がれています。