オールドイングリッシュシープドッグ飼育の現実と後悔しない全知識
オールドイングリッシュシープドッグ飼育の現実と後悔しない全知識の基本情報から最新動向までを徹底的にカバーしました。
オールドイングリッシュシープドッグを家族に迎えるにあたり、最も覚悟を要するのが「グルーミングへの時間的・金銭的投資」です。
抜け毛の手入れにおいては、ピンブラシ、スリッカーブラシ、金属製コームを部位ごとに使い分ける技術が求められます。特に脇の下、内股、耳の後ろ、お尻まわりは摩擦によって毛玉が瞬時に形成されます。毛玉を放置すると皮膚が引っ張られて激痛を伴い、フェルト化した部分の下で細菌が繁殖して重篤な皮膚潰瘍に至ることも珍しくありません。
自宅での日々のケアに加え、プロによるトリミング頻度は月1回〜1.5回が絶対条件です。大型犬かつ長毛種のトリミングは高度な技術と体力を要するため、1回の施術に3〜4時間を要し、サロンによっては受け入れ制限や大型犬特別料金が設定されています。
日本の猛暑対策として「サマーカット」を選択する飼い主も多く存在します。全身を短く刈り込むことで熱中症リスクを下げ、日々のブラッシング負担を劇的に軽減できるメリットがあります。しかし、バリカンで極端に短く刈りすぎることには重大なリスクが伴います。直射日光が地肌に直接当たることでかえって体温上昇を招くほか、紫外線による重度の皮膚炎、さらには被毛の再生異常(毛質がゴワゴワに変わる、毛が生え揃わなくなる脱毛症)を引き起こす危険性があるため、必ず経験豊富なトリマーと相談のうえ適切な長さを残すカット設計を行う必要があります。