ベタ踏み坂の撮影スポットを徹底解説!垂直に見える撮影のコツと真相
ベタ踏み坂の撮影スポットを徹底解説!垂直に見える撮影のコツと真相の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。
そもそも、なぜ江島大橋はこのような特異な構造で作られたのでしょうか。発端は2013年末に放映されたダイハツ「タント」のCMロケ地に採用されたことでした。俳優がアクセルを踏み込みながら坂の急峻さをアピールする演出が話題となり、「ベタ踏み坂」という通称が日本中に定着しました。
しかし、公表されている土木工学的なスペックを確認すると、ベタ踏み坂の勾配と角度の真相には驚くべきギャップが存在します。
島根県側の最大勾配は6.1%、鳥取県側は5.1%です。「勾配6.1%」とは、100メートル進むごとに6.1メートル高くなる割合を指し、これを角度(度数法)に換算するとわずか約3.5度に過ぎません。一般的なスキー場の初心者コース(約10度〜15度)や、全国各地にある住宅街の激坂(15%〜20%超)と比較しても、道路構造令に則った極めて常識的な傾斜です。
橋の最頂部が水面から約44.7メートル(ビル15階相当)もの高さに設計された理由は、中海を航行する5,000トン級の大型船舶が下をくぐり抜けられるようにするためでした。十分な高さを確保しつつ島と島を繋いだ結果、直線的なロングスロープが完成し、それを遠方から望遠レンズで射抜くことで「3.5度の坂が45度以上の絶壁に見える」という奇跡的な視覚のマジックが成立したのです。