子供の歯茎に白いできもの?フィステルの見分け方と放置厳禁の理由
子供の歯茎に白いできもの?フィステルの見分け方と放置厳禁の理由の背景について、最新情報を基に徹底解説します。
「子どもが痛がっていないので、深刻な病態だと思わなかった」と語る保護者は非常に多いのが現実です。しかし、小児歯科医が口を揃えて警鐘を鳴らすのは、「痛みがない状態こそが慢性化のサインである」という点です。
そもそも歯の痛みは、密閉された歯の内部や骨の中で炎症が起き、膿やガスによって内圧が高まることで神経が圧迫されて生じます。初期段階では激しいズキズキとした痛みが出ることがありますが、神経が完全に死んでしまうと痛みを感じるセンサーそのものが消失します。さらに、膿が歯茎を突き破ってフィステルという「逃げ道」を作ったことで、内部の圧力が外へ逃げ続ける状態になります。いわば圧力鍋の蒸気抜き弁が開いているのと同じ状態のため、子ども自身は平然としているケースが大半を占めるのです。
痛覚によるアラートが働かないため発見が遅れやすく、気付いたときには歯の根の周囲の骨(歯槽骨)が広範囲にわたって吸収され、溶けてしまっているケースも珍しくありません。