顔に広がる発疹は溶連菌の警戒サイン?危険な見分け方と緊急対処
顔に広がる発疹は溶連菌の警戒サイン?危険な見分け方と緊急対処について重要なポイントを解説いたします。最新の情報をチェックしてください。
原因となる細菌は「A群β溶血性連鎖球菌」と呼ばれる病原体だ。これが喉の粘膜に感染して炎症を起こす病態が溶連菌感染症である。この菌が産生する致熱性外毒素(せいねつせいがいどくそ)によって皮膚に鮮紅色の発疹が広がる病型は、古くから「猩紅熱(しょうこうねつ)」として知られてきた。
小児に多く見られる代表的な皮膚発疹性疾患の中でも、この感染症は経過とともに劇的な変化をたどる。発症初期の数日は舌の表面に白い苔のようなものが付着し、その後苔が剥がれ落ちて舌の乳頭が真っ赤に腫れ上がる「いちご舌」が出現する。顔面から始まった発疹は次第に胸部や腹部、手足の屈曲部へと波及していく。症状が落ち着く急性期の終わり頃には、手指の皮がボロボロと剥けてくる脱皮現象(指先落屑)が見られるのも、本疾患ならではの臨床的ダイナミズムだ。