旭山動物園の事件と閉園危機の真相|エキノコックス問題と安全対策を検証

旭山動物園の事件と閉園危機の真相|エキノコックス問題と安全対策を検証の最新情報をお届けします。役立つ情報が満載です。

旭山動物園の歴史において、最大の転換点であり「事件」として語り継がれているのが、1994年8月に発生したエキノコックス症の感染発覚です。園内で飼育されていたキツネザルやローランドゴリラが相次いで死亡し、病理検査の結果、北海道内で警戒されていた寄生虫「エキノコックス」に感染していたことが判明しました。

当時、エキノコックスは人獣共通感染症として極めて警戒されており、旭川市と園は苦渋の決断として異例の途中休園(事実上の緊急閉園)を発表。メディアは連日「動物園の危機」をセンセーショナルに報じ、風評被害も相まって翌1995年の年間入園者数は過去最低の約26万人にまで落ち込みました。当時の旭川市議会でも「廃園やむなし」という議論が現実味を帯びて交わされるほどの壊滅的な打撃を受けたのです。

この未曾有の危機に対し、当時獣医師として現場にいた坂東元氏(現園長)をはじめとする飼育員チームは、動物の体内検査や防疫体制をゼロから再構築しました。感染経路の徹底遮断、野生動物の侵入防止フェンスの設置、定期的な駆虫プログラムの導入など、現在に至る高度な衛生管理基準はこの苦難を機に確立されました。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest