妊婦のチーズフォンデュは大丈夫?ワインとリステリア菌の真相

妊婦のチーズフォンデュは大丈夫?ワインとリステリア菌の真相の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

妊婦が避けるべき代表的な病原体である「リステリア・モノサイトゲネス(リステリア菌)」は、土壌や河川、動物の腸管などに広く生息する食中毒菌です。一般的な食中毒菌(サルモネラ属菌や黄色ブドウ球菌など)と異なり、4℃以下の低温や塩分濃度10%以上の環境でも増殖できるという極めて厄介な特性を持っています。そのため、冷蔵庫に保管していたからといって安心はできません。

厚生労働省の公式資料によると、妊婦がリステリア菌に感染する確率は、健康な成人と比較して約20倍に跳ね上がると報告されています。母体自体は軽症で済む場合でも、リステリア菌は胎盤関門を通過して胎児に直接移行し、流産、死産、あるいは出生後の新生児リステリア症(敗血症や髄膜炎)といった深刻な事態を引き起こす引き象となる恐れがあります。

確実な予防策は「加熱」です。リステリア菌の加熱温度に対する耐性は高くなく、食品の中心部が75℃に達した状態で1分以上加熱されれば完全に死滅します。つまり、ナチュラルチーズを加熱して食べる場合、チーズの塊全体がしっかり溶け、鍋の底から全体がボコボコと沸騰している状態を維持できれば、菌による感染リスクは物理的にゼロへ抑え込めます。

一方で警戒すべきなのが、リステリア菌の潜伏期間と初期症状です。感染してから症状が出るまでの潜伏期間は数時間から最長で90日(平均して3週間前後)と非常に幅広く、原因食品を特定しにくいという特徴があります。初期症状は「微熱」「悪寒」「筋肉痛」「背部痛」「頭痛」など、まるで軽い風邪やインフルエンザに似ています。下痢や嘔吐といった典型的な消化器症状が出ないケースも多いため、見逃されやすい点に注意しなければなりません。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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