双極性障害1型と2型の違いとは?躁の見極めと誤診を防ぐ最新治療法
双極性障害1型と2型の違いとは?躁の見極めと誤診を防ぐ最新治療法とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を整理してお届けします。
日本精神神経学会をはじめとする専門機関の報告でも長年指摘されているのが、双極2型が「通常のうつ病(大うつ病性障害)」と誤診されるケースの多さです。受診時の患者は例外なく深い抑うつ状態に喘いでおり、過去の軽躁状態について自ら医師に申告することは稀です。
当事者にとって軽躁期は「うつが明けて仕事が調子よくなった時期」「自分の本来の能力が発揮できた時期」としか記憶されておらず、病的な異常とは捉えられません。その結果、初診から双極性障害としての確定診断が下りるまでに平均5年〜8年以上の遅れが生じる実態が確認されています。
この誤診がもたらす最大の医学的リスクは、抗うつ薬(SSRIやSNRIなど)の単剤投与によって引き起こされる「躁転(そうてん)」や、1年に4回以上の気分の波を繰り返す「急速交代型(ラピッドサイクラー)」への移行です。うつ病の薬を飲んでも一向に改善しない、あるいは急激にイライラや衝動買いが増えたという場合、2型の可能性を強く疑う必要があります。