忠犬ハチ公が10年待ち続けた真相|教科書が隠す苦難と最期の真実
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ハチ公の死後、その遺体は即座に東京帝国大学へ運ばれ解剖された後、東京科学博物館(現在の国立科学博物館)の本館(日本館2階)に剥製として永久保存されることになりました。初代剥製師・坂本喜一氏の手により命を吹き込まれたハチの剥製は、秋田犬特有の骨格美と、喧嘩で折れ曲がった左耳の形状に至るまで正確に再現されています。なお、取り出された内臓標本は現在も東京大学農学部内の農学資料館に大切に保管されています。
一方、ハチの遺骨は飼い主である上野英三郎教授が眠る東京都港区の青山霊園に埋葬されました。教授の墓石の真隣には、小さな祠(ほこら)のような石碑が建てられており、生前離れ離れになってしまった主従は、10年の歳月を経て永遠の安らぎを共にすることとなりました。
ハチ公の物語は国境を越え、映像作品としても不朽の名作として残されています。1987年に公開された松竹映画『ハチ公物語』(仲代達矢主演、新藤兼人脚本)は配給収入20億円を超える大ヒットを記録。さらに2009年には、リチャード・ギア主演によるハリウッドリメイク版『HACHI 約束の犬(原題:Hachi: A Dog's Tale)』が世界公開され、世界中の映画ファンに深い感動を与えました。
毎年4月8日には、渋谷駅ハチ公前広場において「忠犬ハチ公慰霊祭」が厳かに執り行われます。命日は3月8日ですが、当時はまだ寒さが残る時期であったことや、桜の咲く時期に合わせて多くの人々に参列してもらうため、1ヶ月後の4月8日が公式の慰霊祭の日として制定され、今日まで継続されています。