東洋の魔窟・九龍城の光と影!違法迷宮の解体理由と現在を徹底追究

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日本や欧米のメディアでは長年「一度足を踏み入れたら生きては出られない殺人鬼の街」といった誇張されたイメージが流通していました。しかし、犯罪史と現場証言を綿密に照合すると、時期によってその治安の実態は大きく異なります。

1950年代から1970年代初頭にかけては、確かに黒社会(三合会・トリアド)の「14K」や「新義安」が縄張りを争い、アヘン窟、違法カジノ、売春宿が横行する真の魔窟でした。しかし、1970年代中盤に香港警察が大規模な手入れを断行し、数千人規模の摘発を行って以降、暴力的な犯罪組織の表立った支配は急速に衰退していきます。

以後の九龍城を支えたのは、住民たちが結成した「九龍城寨街坊福利事業促成会」という互助組織でした。免許を持たないが腕の確かな中国人医師・歯科医が格安で庶民の治療を行い、香港中の飲食店へ出荷される魚肉のつみれ(魚蛋)やローストダックを加工する食品工場が24時間稼働。家賃の安さから低所得者や移民が助け合って暮らす、極めて泥臭い「人情長屋」のような生活空間がそこには息づいていたのです。

森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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