国際霊柩送還士の真実|過酷な現場の舞台裏と資格・リアルな年収事情

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海外で不慮の事故、事件、急病、あるいは災害によって命を落とした場合、遺体をそのまま通常の航空貨物として運ぶことはできません。そこには複雑を極める外交手続き、各国の検死・衛生基準のクリア、そして航空輸送に耐えうる特別な処置が不可欠となります。これらすべてを代行し、故人を遺族の待つ故郷へ無事に送り届けるのが国際霊柩送還士の仕事内容です。

具体的な業務は多岐にわたります。現地の警察や病院、大使館・領事館との折衝、死亡診断書や遺体出国許可証などの公的書類の翻訳・認証手続き、航空便のブッキング、空港での通関業務に至るまで、送還に関わるすべてのプロセスを迅速に進めなければなりません。国によって異なる輸出入規定や宗教戒律を熟知していなければ、遺体が空港で足止めされる事態すら招きます。

この過酷な現場に光を当てたのが、ノンフィクション作家の故・佐々涼子氏による名著『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』でした。同作で描かれた国際霊柩送還士の実話は、米倉涼子氏主演のドラマシリーズとしても大きな反響を呼び、極限状態の中で「生と死の架け橋」となる彼らの矜持が世に広く知られるきっかけとなりました。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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