ずり這いは何ヶ月から?しない理由と後ろに進む真相を発達のプロが徹底解説
ずり這いは何ヶ月から?しない理由と後ろに進む真相を発達のプロが徹底解説とは一体何なのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。
育児書には生後7〜8ヶ月頃にずり這いを始めると書かれていることが多いため、生後8ヶ月でずり這いしない悩みを一人で抱え込んでしまう保護者は少なくありません。しかし、赤ちゃんが前に進もうとしないのには、明確な構造的理由が存在します。
ずり這いをしない決定的な理由
赤ちゃんが移動を開始しない背景には、病気や発達遅延ではなく、環境や体格に起因する以下の要因が隠れています。
- 床材の摩擦不足または過多:ツルツル滑るフローリングでは足指で床を捉えられず空回りしてしまい、逆に毛足の長い絨毯では摩擦抵抗が強すぎて前進を諦めてしまう。
- 衣服のサイズや滑りやすさ:滑りやすい化学繊維の服や、手足の先まで覆う長めのカバーオールを着用していると、手足の踏ん張りが効きにくくなる。
- 体格と筋力のアンバランス:体重が成長曲線の上位にあるふくよかな赤ちゃんは、自重を前方に引き上げるためにより大きな筋力を必要とするため、開始時期が後ろにずれ込む傾向がある。
- 「うつぶせ嫌い」の経験不足:乳幼児突然死症候群(SIDS)予防のために仰向け寝が定着した現代では、日中の覚醒時に腹ばいで過ごす「タミータイム」の時間が少なく、肩周りの筋力形成が緩やかになっている。
- おすわり環境の充足:バンボなどのベビーチェアやおすわり状態で視界が満たされ、手の届く範囲に必要な物が揃っていると、自ら移動する動機が生まれにくい。
家庭でできる!ずり這いを促す練習方法
無理やり手足を動かすのではなく、赤ちゃん自身の「動きたい」という内発的動機を引き出す安全なアプローチが有効です。
まずは足裏の支え(フットサポート)です。赤ちゃんが腹ばいになっている際、保護者の手のひらを赤ちゃんの足裏にそっと添えて壁を作ってあげます。赤ちゃんが足を屈曲させて蹴った際、しっかりと床を踏みしめて前進する感覚を身体に学習させることができます。
次に、床面環境の見直しが挙げられます。適度な弾力とグリップ力を持つ硬めのジョイントマットを敷き、赤ちゃんは裸足(または滑り止めの効いた薄手の服)にして、足の親指で床面を蹴る感覚を掴みやすくしてあげることが極めて効果的です。
さらに、大好きな玩具を「手を伸ばせば届きそうで、あと5cm届かない絶妙な位置」に配置する視覚的アプローチも有効です。声や笑顔で誘導し、少しでも前進できたら大いに褒めて達成感を共有してあげてください。