しいたけ原木の置き場所徹底検証!庭やベランダで大豊作にする管理術
しいたけ原木の置き場所徹底検証!庭やベランダで大豊作にする管理術の重要ポイントをご紹介します。最新トレンドがチェックできます。
購入した原木からしいたけが発生しないとき、多くの人は「水やりが足りないのではないか」「種菌の不良ではないか」と疑いがちです。しかし、林木育種やきのこ栽培の現場データが示す原木しいたけが生えない理由の8割以上は、原木を置いている環境そのものの不適合に起因しています。
決定的な要因となるのが、直射日光による原木内部の温度上昇です。しいたけ菌(Lentinula edodes)は森林の倒木などに潜む木材腐朽菌の一種であり、強い紫外線と高温を極端に嫌います。農林水産関連の研究機関が公表している菌糸の生育特性データによると、しいたけ菌糸の至適生育温度は22℃〜26℃前後です。これが原木表面に直射日光が当たることで樹皮温度が上昇し、内部が32℃を超えると菌糸の伸長が完全にストップします。さらに近年の猛暑日のように直射日光下で内部温度が35℃以上に達すると、菌糸は数時間で熱死してしまいます。
もう一つの大敵が風通しが良すぎる場所による過乾燥です。原木栽培において菌糸が活動を維持するためには、木材内部の水分率が38%〜45%に保たれ、原木を取り巻く空気のしいたけ菌の湿度管理として日常的に60%〜80%程度の湿度が維持されている必要があります。直射日光が照りつけ、乾いた風が吹き抜ける場所にほだ木を放置すると、樹皮がひび割れて木材内部の水分が一気に蒸発します。水分を失った原木の中では菌糸が休眠または死滅し、キノコ本体(子実体)を形成するエネルギーを完全に失ってしまうのです。