アルトリコーダー運指表と攻略法!ソプラノとの違いと高音サミングの極意
アルトリコーダー運指表と攻略法!ソプラノとの違いと高音サミングの極意に関する最新のニュースを速報でお届けします。関心のある方は必見です。
インターネット上のQ&A掲示板などで定期的に見かけるのが、「ソプラノと同じ指使いで吹けるジャーマン式のアルトリコーダーは売っていませんか?」という質問です。この疑問に対する結論は、「教育用として量産されているアルトリコーダーにおいて、ジャーマン式は事実上存在しない」ということです。
なぜソプラノリコーダーには小学校向けのジャーマン式が存在するのに、アルトリコーダーはバロック式に統一されているのでしょうか。その歴史的・構造的な理由を知ることで、バロック式の指使いを受け入れる納得感が深まります。
ジャーマン式は1920年代のドイツで、子どもたちがハ長調(ドレミファソラシド)を直感的に吹きやすいよう、第4孔と第5孔の大きさを改造して考案された近代の教育用システムです。しかし、ジャーマン式には「ハ長調以外の調(特に派生音の♯や♭)を吹くときに、音程が著しく狂う」という致命的な音響力学上の欠陥があります。
小学校で演奏する平易な童謡であればジャーマン式でも対応できますが、中学校の器楽学習やクラシック・バロック音楽の本格的な合奏において、半音の音程が狂う楽器は使い物になりません。アルトリコーダーがバロック式に限定されているのは、意地悪で難しくしているのではなく、アンサンブルで美しいハーモニーを奏でるために不可欠な精度を担保しているからに他なりません。
「ジャーマン式に逃げる」という選択肢を潔く捨て、「バロック式こそがリコーダー本来の豊かな表現力を持つ正当な姿である」と理解することが、挫折を回避するためのメンタル面での重要な転換点となります。