ひつまぶしとうな重の違いは?焼き方や食べ方など3つの決定的な差を徹底解説

ひつまぶしとうな重の違いは?焼き方や食べ方など3つの決定的な差を徹底解説の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

ひつまぶしの起源には諸説ありますが、最も広く知られているのが明治6年(1873年)創業の「あつた蓬莱軒」を発祥とする説です(同店は「ひつまぶし」の商標登録を保持)。

ひつまぶし名古屋発祥の理由を探ると、当時の出前事情とお客への配慮という実用的な背景が浮かび上がります。当時、出前用の器には瀬戸焼の陶器が使われていましたが、配達中や回収時に割れてしまう事故が多発していました。そこで、割れない大きな木製のお櫃(ひつ)に複数人前のうなぎご飯を盛り込んで提供するスタイルへと変更されました。

しかし、大きなお櫃のままでは客が取り分ける際にうなぎだけを先に食べてしまい、最後にご飯だけが残ってしまう問題が発生しました。そこで、蒲焼きを細かく刻んでご飯と均一に混ぜ合わせ(まぶし)、各自が茶碗に取り分けて食べる形式へと進化させたのが「ひつまぶし」の始まりとされています。硬くなりやすい端材や冷めたうなぎも、出汁をかけることで最後まで極上の状態で味わえるという、現場の知恵から生まれた合理的な料理です。

一方、うなぎ蒲焼き器とお重の歴史はさらに古く、文化・文政年間(1804〜1830年)の江戸に遡ります。うなぎ飯が冷めないよう、熱が逃げにくい漆器の重箱に詰めて届けたことが「うな重」の始まりです。なお、現在でも議論になるうな重とうな丼の違いは、主に器の形状(四角い重箱か丸い丼か)と、使用するうなぎの部位・本数(グレード)によるものであり、料理の本質的な調理法は同一です。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest