多指症と診断されたら?原因・手術時期から費用や傷跡まで徹底解説
多指症と診断されたら?原因・手術時期から費用や傷跡まで徹底解説について専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をご確認ください。
多指症の根本的な治療は、小児の骨関節や軟部組織の扱いに精通した形成外科または手外科専門医による手術が基本となります。単に余分な指を切り落とすだけではなく、骨の配列を整え、関節の靭帯を強固に修復し、腱や神経を機能する指へと縫着・再建する高度な手術が行われます。
推奨される手術時期は生後10ヶ月から1歳半頃がゴールデンスタンダードとされています。この時期が選ばれる理由は主に以下の3点です。
・乳幼児の体重が8〜10kg以上に達し、全身麻酔を安全に行える体力が備わること
・手先を使って小さな物をつまむ「精密把握動作」や、つかまり立ち・歩行が本格化する前に手足の形態を整えられること
・物心のつく前に手術を完了させることで、子どもの精神的ストレスを最小限に抑えられること
手術後の傷跡の経過を心配する声も根強くあります。形成外科では、傷跡が直線のままだと成長に伴って皮膚がつっぱる「瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)」を起こすリスクを避けるため、意図的にジグザグの切開線(W形成術やZ形成術)をデザインします。術後数ヶ月は赤みや硬さが目立ちますが、半年から数年をかけて周囲の皮膚のシワと同化し、大人の目線からはほとんど目立たないレベルまで馴染んでいきます。