かつおのたたきの旬は春と秋!初鰹と戻り鰹の決定的な違いと真実
かつおのたたきの旬は春と秋!初鰹と戻り鰹の決定的な違いと真実の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。
かつおのたたきを語る上で絶対に外せない聖地が、高知県です。高知市中心部の「ひろめ市場」や中土佐町久礼の大正町市場などを訪れると、轟音とともに立ち上る巨大な火柱を目にします。これこそが、伝統技法である藁焼きカツオのたたきです。
なぜガス火や炭火ではなく、乾燥した米藁(ワラ)でなければならないのか。現地の焼き職人が口を揃える理由は、「火力の瞬発力」と「薫香」の二重構造にあります。
乾燥した藁は着火直後に約800度から1000度という凄まじい高温に達します。カツオの皮下には旨味の詰まった皮下脂肪が存在しますが、ガス火などの弱火でじっくり熱を通すと、熱で身が白く煮えてしまい、水分と脂が外へ流出してパサパサになってしまいます。藁の強烈な直火で一瞬にして表面を焼き固めることで、中心部は冷たい生のレア状態を保ちながら、外側だけを香ばしくクリスピーに仕上げることができるのです。
さらに、藁が燃える際に発生する煙には特有の芳香成分が含まれており、これがカツオの皮目に付着することで魚特有の生臭さを完全にマスキングします。本場・高知で食べる藁焼きが、分厚い切り身であっても驚くほど臭みを感じさせないのは、単なる演出ではなく極めて合理的な調理科学に基づいているからです。