成人の日は何歳が対象?18歳成人でも大半が20歳で開催する真相

成人の日は何歳が対象?18歳成人でも大半が20歳で開催する真相について見逃せない ポイントを厳選して解説いたします。

全国の基礎自治体における対応は、地域ごとの事情を反映しながらも、大枠では統一されたパターンを見せています。大都市圏から地方都市まで、その傾向を整理しました。

東京都23区、横浜市、大阪市、名古屋市、福岡市といった政令指定都市および大都市圏では、100%が「20歳対象」を採用しています。名称も「二十歳(はたち)を祝うつどい」「はたちの集い」などに統一されており、対象者への混乱を避ける配慮がなされています。これらの都市部では大学進学率が高く、18歳時の受験負担が極めて重いため、首長や教育委員会が20歳維持を即断した経緯があります。

一方、全国で極めて稀な例外となったのが、三重県伊賀市や北海道別海町などの一部自治体でした。伊賀市は法改正初年の2022年度(2023年春)に18歳を対象とした式典を一度試みましたが、参加率の低迷や保護者からの反発を受け、翌年には対象年齢のあり方を再検討する事態に追い込まれました。現在では、全国の自治体のほぼ全域が「20歳での開催」に足並みを揃えており、地域による年齢差の混乱は事実上収束しています。

【プロの結論】家族社会学から読み解く「通過儀礼」の意義と判断基準

家族社会学の観点から分析すると、成人の式典とは単なる「法律上の権利付与の確認」ではなく、子どもが親の庇護から抜け出し、共同体の一員として承認される象徴的な通過儀礼(イニシエーション)です。

高校3年生の18歳時点では、若者の大半が経済的・精神的に親へ完全に依存しています。しかし20歳になれば、大学や専門学校での生活、あるいは社会人としての初期経験を経て、自らの力で歩み始めた実感が芽生えます。心理学で言う「心理的バウンダリー(親と子の境界線)」が確立され、親子双方が対等な大人として向き合えるようになる時期こそが、まさに20歳なのです。親にとっても、「子育ての完了」を情緒的に実感し、子離れを受け入れるための重要な儀礼的契機となっています。

最後に、式典への参加に迷っている当事者やご家庭に向けて、明確な判断基準を提示します。

【参加をおすすめできる人】
地元の中学・高校時代の旧友と再会し、人間関係のネットワークを再確認したい人や、これまで育ててくれた両親や祖父母に晴れ姿を見せて感謝を伝えたい人。通過儀礼をひとつの節目として、自立への意識を切り替えたい人には最適な機会となります。

【無理に参加しなくてもよい人】
過去の人間関係に強いストレスを抱えている人や、同調圧力的な集まりが苦手な人。式典そのものに法的な拘束力は一切ありません。高い費用をかけて式典に出席せずとも、親しい家族だけで食事会を開いたり、写真館で記念ポートレートだけを撮影したりする選択も、立派で誇らしい成人の祝い方です。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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