オキシマイザーとは?仕組みと通常カニューラとの違い・特徴を徹底解説
オキシマイザーとは?仕組みと通常カニューラとの違い・特徴を徹底解説について押さえておきたい 注意点を分かりやすく解説いたします。
一般的な連続流鼻カニューラとオキシマイザーの根本的な相違点は、「酸素の利用効率」と「投与可能な実質酸素濃度」に集約されます。標準的な鼻カニューラでは、毎分1L〜3Lの酸素を流していても、息を吐いている間は大気中に酸素が放出され続けており、供給量の約60%以上が無駄に捨てられているのが現実です。
これに対し、オキシマイザーを使用すると酸素消費効率が劇的に跳ね上がります。同じSpO2数値を維持する場合、通常のカニューラで毎分3Lの設定が必要な患者であれば、オキシマイザーを用いることで酸素流量を毎分1L〜1.5L程度まで絞り込むことが可能です。これは「酸素節約率約50%〜75%」に相当し、外出時に携行する酸素ボンベの保ち時間を従来の約2倍から3倍以上に引き延ばす計算になります。
また、呼吸不全の高流量酸素投与を要する中等症から重症の患者にとっても、その恩恵は絶大です。通常のカニューラでは毎分5Lを超えると鼻腔粘膜への乾燥や痛みが激しくなり、マスク投与への移行を余儀なくされるケースが多々あります。しかし、オキシマイザーであれば低めの設定流量で高流量カニューラや簡易マスクに匹敵する吸入気酸素分画(FiO2)が得られるため、マスクによる閉塞感や飲食・会話の不自由さを回避しつつ、確実な酸素化を達成できます。