浅草「江戸料理櫻田」の現在と閉店理由|囲炉裏とジビエが残した伝説

浅草「江戸料理櫻田」の現在と閉店理由|囲炉裏とジビエが残した伝説の全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。

江戸料理櫻田の最大の功績は、単なる懐石料理や大衆居酒屋とは一線を画す「江戸時代 食文化 再現」の徹底ぶりにありました。狩猟肉を活かしたジビエ料理や、江戸の庶民・町人が愛した鍋料理を、歴史文献に忠実に再現したメニュー構成は圧巻でした。

コース・料理名詳細・使用食材江戸時代の背景・調理法編集部の見解・評価鳥獣(ジビエ)炭火囲炉裏コース猪、鹿、熊、天然鴨、雉、旬の川魚・根菜江戸近郊や山間部で親しまれた「ももんじ屋」の文化を炭火直火焼きで再現臭みが一切なく、肉本来の野性味と脂の甘みを炭火で閉じ込めた至高の体験江戸ねぎま鍋コース天然本鮪の脂身(トロ)、千寿葱、江戸甘味噌または醤油出汁江戸時代に保存が効かず捨てられていた鮪のトロを葱と煮て美味しく食べた庶民の知恵脂の乗った鮪と葱の甘みが溶け合う出汁は絶品で、浅草屈指のねぎま鍋と評された江戸前季節会席・小皿料理江戸野菜(千住葱、亀戸大根等)、江戸味噌田楽、川海老古文書に記された調味料の配合比率や下ごしらえを忠実に順守派手さはないものの、歴史の厚みと滋味深さを噛みしめられる本格派の構成

当時の歴代コースの中でも特に人気を博したのが、炭火囲炉裏で串刺しの魚や野鳥肉をじっくり焼き上げる「鳥獣コース」でした。現代の焼肉や炭火焼きとは異なり、遠火の強火でじっくりと脂を落としながら香ばしさを纏わせる技術は、まさに江戸の食卓そのものでした。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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