なぜロンドンは冬も凍らない?西岸海洋性気候の特徴と雨温図の完全攻略

なぜロンドンは冬も凍らない?西岸海洋性気候の特徴と雨温図の完全攻略について徹底解説いたします。専門家の見解をお届けします。

地図帳を広げて緯度を追うと、ロンドン(北緯約51度)は北海道の旭川(北緯約43度)よりも8度近く北に位置しています。本来の太陽エネルギーの受熱量だけで考えれば、厳寒のツンドラや亜寒帯になっても不思議ではありません。しかし気象庁の国際比較データによると、1月のロンドンの平均気温は約5℃前後を維持しており、旭川の氷点下7.5℃と比べても圧倒的に温和です。

この現象の鍵を握るのが、「暖流」と「風」の連動メカニズムです。メキシコ湾から大西洋を北上してくる強大な暖流である北大西洋海流は、赤道付近の熱エネルギーをたっぷり蓄えた海水をヨーロッパ西岸へと運びます。その暖かい海上を、地球の自転に伴って西から東へと年中吹き抜ける偏西風が通過します。

温められた湿った空気が偏西風によって大陸西岸へとダイレクトに送り込まれるため、ヨーロッパ西部は同緯度の内陸部や大陸東岸(ロシアや東アジア)に比べて極めて穏やかな冬を迎えることができます。これが、海の影響を強く受ける「海洋性気候」と呼ばれる最大の物理的根拠です。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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