膨張色とは?太見えを防ぐ着痩せ配色とプロの垢抜け視覚テクニック

膨張色とは?太見えを防ぐ着痩せ配色とプロの垢抜け視覚テクニックについて徹底解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。

では、なぜ白や暖色は実際よりも太って見えてしまうのでしょうか。その理由は、単なる気分の問題ではなく、眼球の光学特性と脳の画像処理メカニズムに明確な根拠があります。

光の反射率が高い明るい色(白や高明度色)を目で見ると、瞳孔から入った光が網膜の上で周囲のにじみのように広がります。これによって脳は、実際の輪郭よりも外側まで物体が存在していると誤認してしまいます。ドイツの物理学者ヘルムホルツが解明したこの現象は「照射錯視(照射効果)」と呼ばれ、白い正方形と黒い正方形を並べた場合、同じサイズであっても白い正方形の方が約10%〜15%ほど大きく知覚されることが実証されています。

さらに見逃せないのが、「進出色(しんしゅつしょく)」と「後退色(こうたいしょく)」の関係です。赤や黄などの暖色は、目の水晶体のピント調節機能によって像が手前に結ばれやすいため、実際の位置よりも前へ飛び出して見える特性を持っています。手前に飛び出して見える物体は大きく知覚されるため、暖色の進出効果が膨張感を一層強調し、「太見え」につながってしまうのです。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest