オーガニックレストランは本当に無農薬?プロが教える真相と失敗しない選び方

オーガニックレストランは本当に無農薬?プロが教える真相と失敗しない選び方について徹底解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

自然派の飲食店を探す際、多くの人が混同してしまうのが「オーガニック」「ヴィーガン」「マクロビオティック」という3つの概念です。これらを同一視して来店してしまうと、「身体に優しい店に来たはずなのに、肉料理ばかりで驚いた」「野菜たっぷりだと思ったら、揚げ物中心で想像と違った」というミスマッチを引き起こします。

まず根本的な違いとして、「オーガニック」は食材が作られる生産プロセスと環境負荷の低減に着目した基準です。化学合成農薬や化学肥料、遺伝子組換え技術を原則として使わずに育てられた農産物や、有機飼料でストレスなく育てられた畜産物を指します。そのため、オーガニックレストランであっても、基準を満たした極上の有機牛ステーキや無投薬の放牧豚、平飼い卵を使った料理がメインディッシュとして提供されるケースはごく自然なことです。

これに対し、「ヴィーガン」は動物の搾取を可能な限り排除する倫理的哲学や食生活を指します。肉や魚はもちろん、卵、乳製品、蜂蜜、ゼラチンに至るまで動物由来の食材を一切口にしません。ただし、ヴィーガンの基準は「動物性食品を使わないこと」にあるため、使用される大豆や小麦が慣行栽培の農薬を使ったものであっても、あるいは白砂糖や植物油脂、化学添加物が含まれていてもヴィーガンの定義からは外れません。「ヴィーガンだから必ず無農薬で無添加である」と思い込むのは危険な誤解です。

そして日本発祥の食養生思想である「マクロビオティック料理店の真相」にも目を向ける必要があります。マクロビオティックは、玄米や雑穀を主食とし、旬の根菜や海藻を中心に摂取する哲学です。陰陽のバランス(体を冷やす性質と温める性質)を重視し、原則として精製された白砂糖や化学調味料を排除し、食材の皮や根を丸ごと食べる「一物全体(いちぶつぜんたい)」、その土地で採れた旬のものを食べる「身土不二(しんどふじ)」の思想を貫きます。肉や卵などの動物性食品は基本的に控えますが、完全排除ではなく体調に応じて少量の魚介を認める場合もあります。このように、オーガニック、ヴィーガン、マクロビは重なり合う部分があるものの、根本の哲学や制限される原材料が全く異なるため、自身が何を目的として外食を選ぶのかを明確にしておく必要があります。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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