心肺停止と死亡の違いとは?ニュースでそう報じる理由と蘇生の可能性
心肺停止と死亡の違いとは?ニュースでそう報じる理由と蘇生の可能性に関する知りたいポイントをわかりやすくまとめました。詳細を読もうことができます。
救急車が通報を受けてから現場に到着するまでの全国平均所要時間は約9〜10分です。この空白の時間を埋め、脳と心臓に酸素を送り届けることができるのは、その場にいる市民だけです。医学的な専門資格を持たない一般人でも直ちに行動に移せる体系が、一次救命処置BLS(Basic Life Support)の手順です。
倒れている人を発見した際、迷わず実行すべきステップは以下の5段階に集約されます。
ステップ1:周囲の安全確認と意識の確認
倒れた人の周囲に車や危険物がないかを確認後、肩を両手で軽く叩きながら「大丈夫ですか!」と大声で呼びかけます。応答がない、または目を開けない場合は意識なしと判断します。
ステップ2:助けを呼ぶ(119番通報とAEDの手配)
大声で周囲に協力を求めます。「あなた、119番をお願いします」「あなた、AEDを持ってきてください」と、特定の相手を指差しで具体的に指名することが集団心理による躊躇を防ぐ最大の鉄則です。
ステップ3:呼吸の確認(10秒以内)
胸と腹部の動きを見て「普段通りの呼吸」をしているかを10秒以内で確認します。呼吸がない場合、または前述の「死戦期呼吸(途切れ途切れにあえぐような動き)」が見られる場合は、迷わず心肺停止と見なします。
ステップ4:絶え間ない胸骨圧迫(心臓マッサージ)
胸の真ん中(胸骨の下半分)に片方の手の付け根を置き、もう片方の手を重ねて指を組みます。肘をまっすぐ伸ばし、垂直に体重をかけます。
・圧迫の深さ:成人は約5cm(胸がしっかり沈む強さ)
・圧迫のテンポ:1分間に100〜120回(アンパンマンのマーチやステイン・アライヴのリズム)
・注意点:圧迫と圧迫の間は、胸が元の高さに戻るまでしっかり力を抜く(リコイル)。人工呼吸の技術に自信がない場合や感染症の懸念がある場合は、胸骨圧迫のみを休まず継続します。
ステップ5:AEDの装着と音声ガイダンスの遵守
AEDが到着したら、ただちに電源を入れます(フタを開けると自動で入る機種もあります)。以降はすべて機器の自動音声指示に従います。
・電極パッドを絵の通りに「右鎖骨の下」と「左脇腹の数センチ下」の素肌へしっかり貼り付けます。
・「心電図を解析しています。体に触れないでください」というアナウンスが流れたら、全員を要救助者から完全に離します。
・「ショックが必要です」と指示されたら、周囲の安全を目視し「離れてください!」と注意喚起した上で、点滅するショックボタンを押します。
・電気ショック完了後、または「ショックは不要です」と指示された場合は、直ちに胸骨圧迫を再開します。