ヒステリックな母親に育てられた子の生きづらさ|顔色を伺う癖とトラウマ解放
ヒステリックな母親に育てられた子の生きづらさ|顔色を伺う癖とトラウマ解放にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。
ネット上の言説や一般的な人生相談において、しばしば見られるのが「親も一人の不完全な人間。悪気はなかったのだから許してあげよう」「育ててくれた恩があるはずだ」という言説です。しかし、臨床の現場においてこの考え方は、被害者をさらに追い詰める最大の認知の罠となります。
母親が感情を爆発させた背景に、ワンオペ育児や夫婦仲の不和、母親自身の生育環境といったストレス要因が存在していたのは事実かもしれません。しかし、毒親の特徴と心理を冷静に分析すれば、「自らの未熟な感情調整不全を、抵抗できない立場の弱い子どもにぶつけて解消していた」という構図に他なりません。これは明確な精神的加害です。
「悪気はなかった」「愛ゆえの指導だった」という言葉は、加害者側が自己正当化のために用いる典型的な論理すり替えです。子ども側に「お母さんを怒らせる自分が悪い」「母を支えてあげられない自分は冷酷だ」という過剰な罪悪感を植え付け、精神的支配(ガスライティング)を長期化させる土壌となります。「親の置かれていた背景」を客観的に理解することと、「受けた精神的暴力を許容すること」は完全に切り離して考える必要があります。