トラムセットの強さは?ロキソニンとの違いや副作用の実態を徹底検証

トラムセットの強さは?ロキソニンとの違いや副作用の実態を徹底検証の疑問点について、最新情報を基に徹底解説します。

鎮痛薬の「強さ」を比較する際、世界的な基準となるのがWHO(世界保健機関)が提唱する「がん疼痛治療三段階除痛ラダー」です。市販薬としても広く普及しているロキソニン(一般名:ロキソプロフェン)やボルタレン(一般名:ジクロフェナク)は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に分類され、このラダーではステップ1(軽度から中等度の痛み)の非オピオイド鎮痛薬に属します。

対してトラムセット配合錠は、麻薬性鎮痛薬の構造をベースに開発された合成鎮痛薬「トラマドール」を含有しており、ステップ2(中等度から高度の痛みに対する弱オピオイド)に明確に位置づけられています。つまり、医療用麻薬であるモルヒネなどの強オピオイド(ステップ3)へと至る前段階に位置する、一段階上の強力な処方薬です。

根本的な違いは、作用する部位にあります。ロキソニンが痛みの患部(末梢組織)で炎症を引き起こすプロスタグランジンの合成をブロックするのに対し、トラムセットは脳や脊髄といった「中枢神経系」に直接作用します。痛み信号の上行を遮断し、さらに体内に備わっている「下行性疼痛抑制系」と呼ばれるブレーキ機能を賦活化させるため、局所の炎症を超えた複雑な痛みに対処できるのです。

整形外科領域で強オピオイドに至らない難治性疼痛に対し、NSAIDsで除痛しきれなかった患者の約6割から7割がトラムセットの導入によって痛みのスコア(NRS)を有意に改善させたという臨床データも報告されています。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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