初めてでも焦らない原付のガソリン入れ方|セルフ給油手順と吹きこぼれ策
初めてでも焦らない原付のガソリン入れ方|セルフ給油手順と吹きこぼれ策の全体像を詳しく解説してご紹介します。
給油機の設定を済ませたら、車体の給油口を開けて油種ノズルを手に取ります。ここで初心者が絶対に冒してはならない致命的なミスが「油種の選択間違い(誤給油)」です。
公道を走行する排気量50ccクラスのスクーター・原付バイクは、2ストローク車・4ストローク車を問わず、原付ガソリンの種類レギュラー(赤色ノズル)が標準指定されています。稀に「軽自動車に乗る感覚で、軽だから緑色の軽油を入れてしまった」「原付に元気をつけたいから高級な黄色のハイオクを入れた」という声が聞かれますが、軽油をガソリンエンジンに注入すると点火プラグが煤で覆われ、不完全燃焼を起こしてエンジンが完全に停止・故障します。修理には燃料タンクの全抜き洗浄や配管交換が必要となり、数万円規模の出費を強いられます。ハイオクはエンジンが壊れる心配こそないものの、高額な割に小排気量エンジンでは出力向上などのメリットは全く得られません。「原付は赤ノズルのレギュラー一択」と肝に銘じておきましょう。
次に、意外と戸惑うのが原付の給油口の開け方です。バイクショップ店員の証言によると、納車直後にスタンドから「給油口の場所がわからない」と電話をかけてくるビギナーが後を絶ちません。原付の給油口は、車種の設計思想によって大きく2つの配置に分かれます。
第1は、ホンダ・スーパーカブやジョルノ、ヤマハ・ビーノなどに代表される「シート下配置型」です。シート脇にある鍵穴にメインキーを差し込んで回すか、メインキースイッチを「SEAT」の位置に合わせてボタンを押すことで、シートが跳ね上がります。メットインスペースの奥、またはカブのようにシートをめくった直下に黒い金属製キャップが現れます。反時計回りに回してキャップを取り外し、落とさないよう給油機脇の小物置きスペースや足元に置きます。
第2は、ホンダ・タクトやヤマハ・ジョグの一部、スズキ・アドレスなどに採用されている「インナーラック・足元配置型」です。ハンドル下のポケット付近やステップボード(足元)に給油口が露出しており、メインキーを鍵穴に直接差し込んで回すとカバーやキャップがロック解除されます。シートを開けずに荷物を積んだまま給油できる利便性がありますが、砂埃や雨水がキャップ周辺に溜まりやすいため、開ける前にゴミを払い落とす配慮が求められます。