日活調布撮影所は今どう変わった?見学方法と最新バーチャル技術を完全解説
日活調布撮影所は今どう変わった?見学方法と最新バーチャル技術を完全解説についての真相をご紹介します。
日活が調布の地に撮影所を新設・移転したのは1954年(昭和29年)のことです。戦後の映画黄金期、多摩川沿いの広大な敷地には巨大なステージ群とオープンセットが林立し、まさに映画工場として昼夜を問わず撮影が繰り広げられました。
石原裕次郎の『太陽の季節』『狂った果実』に始まる日活アクション、小林旭の『渡り鳥』シリーズ、赤木圭一郎のハードボイルド、そして吉永小百合主演の『キューポラのある街』など、昭和の日本人の心を揺さぶった傑作の数々がこの調布のステージで誕生しました。当時の現場を知るベテラン美術スタッフの手記には、「スタジオの裏手にある多摩川の土手で夕景待ちをし、陽が落ちると同時にセット内へ駆け込んで朝まで照明を焚き続けた」という熱気あふれる証言が残されています。
1970年代から80年代にかけての「日活ロマンポルノ」時代には、限られた予算と厳しいスケジュールの中で先鋭的な映像表現を追求した若き映画人たちが集い、後の日本映画界を背負う名監督や名カメラマンが数多く育ちました。2000年代以降も『冷たい熱帯魚』や数々のアカデミー賞受賞作、国際共同制作作品を世に送り出し、その職人技(アルチザン)の遺伝子は今なお調布の地に息づいています。