きゅうりの育て方はわき芽で激変!プロが明かす摘芯と下葉処理の極意
話題沸騰中の きゅうりの育て方はわき芽で激変!プロが明かす摘芯と下葉処理の極意について、主要な情報を整理して公開しています。
ネット上の園芸相談やSNSでは、「きゅうりのツルが伸びすぎて収拾がつかない」「花はたくさん咲くのに実が大きく育たない」という悲鳴が毎年6月から7月にかけてピークを迎えます。良かれと思ってすべての芽をそのまま伸ばし続けた結果、株全体が窒息状態に陥る現象です。
植物生理学において、葉で生産された光合成産物が果実や成長点へ送られる現象を「転流」、栄養を受け取る器官を「シンク」、栄養を作り出す器官を「ソース」と呼びます。きゅうりは極めて生育スピードが速く、放置されたわき芽は無数の成長点(シンク)を勝手に作り出します。その結果、本来肥大すべき主枝の果実に送られるはずの炭水化物や水分が四方八方の未熟なわき芽に奪われ、果実の奇形化(尻細り果や曲がり果)や流作(幼果が黄色くなって自然落果する現象)が頻発する事態を招きます。
さらに深刻なのが、微小気候の悪化による病害爆発です。農業試験場の栽培調査データでも明らかなように、過繁茂によって株元の湿度が90%以上で停滞すると、カビ類を病原とするウドンコ病やべと病の初発時期が平均で12〜14日早まり、葉の光合成能力が急激に失われます。「わき芽を取るのがかわいそう」という心理的躊躇が、結果として株全体の命を縮め、本来1株から30〜40本以上収穫できるはずのポテンシャルをわずか5〜6本で終わらせてしまう決定的な原因となります。