Akb48「365日の紙飛行機」歌詞の深い意味とは?山本彩センター抜擢の真相
Akb48「365日の紙飛行機」歌詞の深い意味とは?山本彩センター抜擢の真相とは一体何なのか? 専門的な分析を整理してお届けします。
本作が発表された当時、最も大きな波紋と絶賛を呼んだのが「山本彩 センター理由」でした。AKB48の42枚目シングル『唇にBe My Baby』は、グループ黎明期を支えた高橋みなみのラストセンターを飾る記念碑的作品でした。そのシングルのType-A〜Dおよび劇場盤に収録される共通カップリング曲として配置されながら、ドラマのオープニングを飾るリードボーカルに抜擢されたのが、姉妹グループNMB48の絶対的エースであった山本彩だったのです。
当時の制作関係者やNHK大阪放送局のチーフプロデューサー・佐野元彦氏が各メディアのインタビューで語った証言を総合すると、決定打となった要素は大きく3点存在します。
第1に、アコースティック楽器と親和性の高い有機的な歌声です。朝ドラの幕開けにふさわしい爽やかさと、大正・昭和初期の激動期を生きるヒロイン・白岡あさの生命力を表現するにあたり、アイドル特有の電子的な加工感やユニゾンコーラスではなく、土の匂いと温かみを感じさせるフォーキーな声質が不可欠でした。幼少期からギターを弾き倒し、ロックやフォークに傾倒してきた山本のボーカルは、NHK側が求めていた質感に合致します。
第2に、主人公像と山本自身のパブリックイメージの合致です。『あさが来た』の主人公は「九転び十起き」の精神で前人未到のビジネス領域を切り拓いていく女性でした。グループの先陣を切って泥臭く戦い、NMB48を牽引し続けてきた山本のストイックな姿勢と芯の強さが、ドラマの精神的支柱と自然にオーバーラップしたと制作陣は述懐しています。
第3に、作曲ユニットとの化学反応です。本作の作曲を手がけたのは、角野寿和氏と青葉紘季氏の2名(365日の紙飛行機 作曲者)。彼らが提出したノスタルジックで親しみやすいフォーク歌謡のメロディラインに対し、秋元康氏は山本のソロ導入を前提としたボーカルディレクションを企図しました。秋元氏の直観とNHK側の熱望が一致した瞬間に、AKB48本隊のシングル表題曲ではないポジションから、国民的ソロパートが誕生することとなりました。