「君がくれたもの」のアニメといえば?『あの花』Ed起用の真相と泣ける理由
「君がくれたもの」のアニメといえば?『あの花』Ed起用の真相と泣ける理由について見逃せない ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。
SNSや大手アニメレビューサイトにおいて、『あの花』のエンディングは「アニメ史上に残る神演出」として今も語り継がれています。視聴者の涙腺を崩壊させる最大の要因は、音響監督・明田川仁氏の手腕による「インシデント・イントロ」と呼ばれるオーバーラップ演出にありました。
一般的なアニメでは、本編映像が完全に終了して黒画面にフェードアウトした後にエンディング映像が流れます。しかし『あの花』では、登場人物たちの感情がピークに達するクライマックスの会話シーンの背後で、かすかにギターのアルペジオが鳴り始めます。視聴者が「あ、曲が始まった」と認識した瞬間、キャラクターの感情の吐露と楽曲のサビが完全に重なり合い、そのまま特殊ED映像へと突入していくのです。
特に最終回(第11話)「あの夏に咲く花」における演出は圧巻でした。夜明けの森の中、姿が見えなくなっためんまを探す超平和バスターズのメンバーたち。木の根元に残された「みんなへ」の手紙を読み上げるシーンで、茅野愛衣演じるめんまのモノローグと重なるように「secret base」のストリングスが立ち上がります。そして、全員で声を揃えて叫ぶ「みーつっけた!」のセリフと同時に、めんまの「みつかっちゃっ……た」という涙声が響き、サビの爆発とともにタイトル回収が行われます。
茅野愛衣は後年の記念特番インタビューにおいて、「当時のアフレコ現場では、キャスト全員が役に同調しすぎて涙が止まらなくなり、マイク前で台本を持つ手が震えていた」と述懐しています。計算され尽くした劇伴のタイミングと、キャスト陣の真に迫った感情のシンクロ。これらが掛け合わさることで、視聴者は15年近くが経過した現在でも、あのイントロを聴くだけでパブロフの犬のように涙を誘われるのです。