サーマルとはどんな服?ワッフルとの違いや保温性の秘密を徹底解剖
サーマルとはどんな服?ワッフルとの違いや保温性の秘密を徹底解剖の重要なポイントについて、分かりやすい解説を基に徹底解説します。
ファッション用語として定着している「サーマル(Thermal)」の原義は、英語で「熱の」「温度の」「保温性のある」を意味する形容詞です。アパレル業界においてサーマルとは、生地の表面に格子状や蜂の巣状の凹凸を施し、体温で温まった空気を蓄えることで高い保温性を発揮するカットソーや防寒アンダーウェア全般を指します。
その出自を紐解くと、ミリタリーアンダーウェアとしての歴史と経緯に行き当たります。サーマルシャツの原型は、20世紀半ばの第二次世界大戦から朝鮮戦争期にかけて、アメリカ軍が極寒地で活動する兵士のために開発した官給品(寒冷地用アンダーシャツ)でした。凍てつく戦場において、兵士の体温を奪う最大の要因は「汗冷え」です。かさ高のある立体的な編み地を採用することで、肌と衣服の間に動かない空気の層(デッドエア)を作り出して冷気を遮断しつつ、激しい戦闘運動でかいた汗を素早く吸い上げて発散させるという、極めて実戦的な目的から誕生しました。
戦後、米軍のサーマルシャツは余剰物資(ミリタリーサープラス)として民間に流出しました。その頑強な縫製と優れた保温性に目をつけたのが、屋外で過酷な肉体労働に従事するアメリカのアウトドアワーカーやバイカー、そしてスケーターたちでした。タフに着込んでも破れず、洗濯機でガシガシ洗える実用着として浸透し、1970年代から90年代のアメカジブームを経て、現在では大人の休日スタイルに欠かせない基本ワードローブとしての地位を確立しています。