現代文読解力の開発講座で伸びない理由|難しすぎる真相と正しい使い方
現代文読解力の開発講座で伸びない理由|難しすぎる真相と正しい使い方の注目されている理由を丁寧にまとめました。全体像を一目で把握できます。
「偏差値60前後はあるのに、開発講座をやっても一向に現代文の得点が安定しない」という受験生も少なくありません。徹底的なヒアリングと学習プロセスの検証から、成績が伸び悩む受験生には明確な共通項が存在することが判明しました。
1. 「正解・不正解」の一喜一憂で終わっている
最も致命的な過ちは、本書を一般的な「テスト形式の問題集」として扱ってしまうことです。設問の記号が合っていたか、記述で部分点が何点取れたかという表面的な結果に目を奪われ、解説を「答え合わせ」として読み流す作業は、本書の学習において全く価値を持ちません。
著者の霜栄氏は、講義録や自著の前書きにおいて一貫して「筆者のイイタイコトを客観的に捉えること」の大切さを訴えています。設問はあくまで、筆者の主張を正しく追えているかをテストするための「チェックポイント」に過ぎません。解説の冒頭に記されている「読解の手順」や「意味段落の相互関係」を自分の頭で再現することなく、模範解答の文言だけを暗記しても、初見の文章を読み解く力は1ミリも向上しません。
2. 自分の「主観」で文章を補完してしまう認知的バイアス
心理学において、人間は既知の知識や感情に基づいて未知の情報を歪めて解釈する傾向があります。現代文が苦手な受験生ほど、本文に書かれていない自らの「常識」や「個人的な意見」を無意識に混ぜて文章を読んでしまいます。
本書が要求しているのは、自らの感情や常識を完全に排し、「本文という閉じた世界のルールと筆者の論理展開のみに従って思考する知性」です。本書を「難しい」と感じる正体は、難解な語彙そのものよりも、自らの主観的読書習慣を根底から解体され、筆者の論理構造に強制同調させられる知的な負荷にあります。