現代文読解力の開発講座で伸びない理由|難しすぎる真相と正しい使い方
現代文読解力の開発講座で伸びない理由|難しすぎる真相と正しい使い方の全体像を詳しく解説してご紹介します。
『現代文読解力の開発講座』に取り組む上で、まず直視しなければならないのが、要求される前提学力(基礎偏差値)の高さです。本書を単なる「1ランク上の演習書」と勘違いして手に取ると、最初の第1講〜第3講で激しい挫折感を味わうことになります。
駿台文庫が刊行する本書の構成は、全10講(+補講)。問題文として採用されているテキストは、大森荘蔵、鷲田清一、中村雄二郎といった現代思想・哲学の第一線で論じられる抽象度の極めて高い学術論文が中心です。各大手予備校の模試データおよび指導現場のフィードバックに基づくと、本書を有効に血肉化できる偏差値の目安は以下の基準に集約されます。
- 河合塾 全統記述模試:偏差値55〜60以上(55未満での着手は解説理解でパンクするリスクが高い)
- 駿台 全国模試:偏差値50〜55以上
- 到達目標レベル:東大・京大・一橋大・早稲田大・慶應義塾大(小論文への論理的接続)・上智大・難関国公立大二次試験
河合塾の全統記述模試で偏差値55に届いていない段階の受験生は、語彙力(評論文頻出の重要キーワード)や、一文一文を正確に読み解く構文把握力(主語・述語・修飾関係の識別)が不足しています。その状態のまま本書の重厚な文章に挑むと、「言葉の意味が分からず、論理を追うどころではない」という状態に陥ります。基礎が未完成な状態での背伸びが、「難しすぎる」という評判の一次要因です。